株式会社を自分で作ろうと思っているあなたの為に、株式会社の作り方や設立後の届出や運営方法に至るまで、会社設立が初めての方にもわかるように、ステップ1からステップ7までの各記事に分けて、わかりやすく説明していきますね。
そもそも株式会社はどうやって作るのでしょうか?
答えは「株式会社の設立登記」をすることによって作ることができます。
登記は通常、司法書士という専門家に依頼することが大半ですが、その場合約30万円以上の費用が掛かります。
カブツクでは、登記って何?自分でできるの?と考えるあなたでも、この記事を含む設立7ステップに沿って進めていくだけで、簡単に株式会社を作ることが可能です。
ステップ1であるこの記事は、株式会社の基本的事項の説明や、他の法人体系との比較、自分で株式会社を作ることのメリット・デメリットを説明していきます。
比較的知識に関する項目が多いので難しいと感じるかもしれませんが、株式会社設立を後悔しないためにも一読しておくことをオススメします。
それでは、みなさんの会社設立を始めていきましょう。
目次
株式会社について
今から作る株式会社のことをあなたはどれくらい知っていますか?
株式会社ってあれでしょ?みんなが働いている会社のことでしょ?
イメージとしてはだいたい合ってますが、これから作る株式会社のことを少し学んでいきましょう。
株式会社とは?
株式会社とは、株主から資金を調達して、株主から委任を受けた経営者が事業を行い、その利益を株主に配当することを目的とする営利法人の一形態のことを言います。
株式会社の特徴としては、出資者の「有限責任」が挙げられます。
有限責任とは、株主が出資した金額の範囲内でのみ責任を負うことを意味しています。
仮に、会社が倒産してしまったとしても、債権者は会社財産に対してのみ差押が可能で、株主は出資した金額以外に責任はないため、個人財産を取られることはないということですね。
その他の法人体系
株式会社以外にも法人の種類はたくさんあります。
具体例:合同会社、合名会社、合資会社、一般社団法人、社会福祉法人、医療法人etc.
それぞれの特徴
上にいくつか法人の種類を挙げましたが、実際に作って事業を行う可能性が高いものは、合同会社と一般社団法人ぐらいだと思いますので、それぞれの特徴をまとめておきます。
あなたが作る会社形態の参考にしてください。
合同会社は、持分会社という形態のひとつであり日本版LLCと言われることもあります。
知名度こそ株式会社に劣りますが、近年は大企業が合同会社を作る事例も多くなってきており、今後数が増える法人でしょう。
出資者の責任は株式会社と同じように有限責任です。
株式会社との違いは、定款の認証が不要なところや、原則として出資者が経営に参加すること、登録免許税が株式会社より安い等の違いがあります。
株式会社よりも会社としての自由度が高いため、裏を返せば定款(会社のルール)の作り込みが非常に難しい法人です。
一般社団法人は、営利を目的としない「非営利法人」です。一般社団法人○○協会といった、公益性が高そうなイメージをつけることができる法人形態ですね。
非営利法人ですが、株式会社同様に事業を行って利益を出しても問題ありません。
株式会社よりも登録免許税が安いですが、設立時に2名以上の社員(ここでいう社員は従業員のことではなく、株式会社でいう発起人)が必要になります。
株式会社を作るメリット・デメリット
株式会社を作るデメリット
株式会社を作るデメリットは
- 設立費用・運営費用が掛かる
- 交際費に限度額がある
- 社会保険への加入義務
- 会社運営の手間が増える
上記のようなデメリットがあります。
設立登記にお金が掛かることはもちろん、事業が赤字の場合にも法人住民税の均等割として毎年7万円程度の税金が発生します。
また会社の登記事項に変更があればその都度登記が必要になったり、社会保険の手続が必要になったりと、個人事業に比べて手間が増えることになるでしょう。
株式会社を作ることは良いことだけではなくデメリットがあることも理解しておきましょう。
株式会社を作るメリット
- 節税対策が可能
- 社会的信用力
- 有限責任である
- 事業承継対策
1番のメリットはやはり節税対策になることでしょう。法人税の税率はもちろん、親族への報酬や、退職金の支給等やり方によっては多額の節税に繋がります。
また、個人事業に比べて株式会社の方が遙かに事業承継対策がやりやすくなります。会社を今から作る段階で事業承継のことを考えるのは気が早い気がしますが、将来的に役に立つことを覚えておきましょう。
法人化と許認可の関係
既に許認可を取って個人事業として経営している方は注意が必要です。
多くの許認可はあなた個人に対して許可がでており、法人で許認可が必要な事業をする場合は、その法人で新たに許認可を取り直す必要があります。
仮に法人で許認可を取得せず許認可事業を続ければ、個人で取得した許認可が取消になることもあるので注意してください。
自分で株式会社を作るメリット・デメリット
株式会社を自分で作るデメリット
株式会社を自分で作るデメリットは、時間と手間が掛かることでしょう。
設立登記は会社法や商業登記法の知識が無い方にとっては初めてのことだらけでちんぷんかんだと思います。
このブログでは手順をわかりやすく書いていくつもりですので安心してください。
ステップ3で決める事項を設立後に変更した場合は、変更登記が必要になることが多いのですが、設立を専門家任せにした方は変更登記が必要になることすら知らないことが多いです。
もし、しなければいけない変更登記を放置してしまうと最高100万円の過料が科せられることとなるので注意が必要です。
株式会社を自分で作るメリット
株式会社を自分で作るメリットの1番は節約になることです。自分で登記をする大部分の方が、設立当初の登記にお金をかけたくないというのが本音だと思います。
カブツクを活用して設立費用を節約しましょう。
ステップ1 まとめ
ステップ1では、株式会社の基本的な事項の説明や、自分で作ることのメリット・デメリットを説明していきました。
株式会社を自分で作る気持ちが固まった方は、次のステップ2へ進んでください。
ステップ2では、具体的な設立までのスケジュールをお話しします。
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